Swift はオープンソースになり Ubuntu 上でも実行できるようになりました。

念のために先に言うと、Ubuntu 上でもこのページで紹介するように Swift を使うことはできます。 しかし、iOS 向けの開発を行うには Mac/Xcode は必要になります。

ここでは Ubuntu 16.04 上に swift の実行環境を作成した時のメモを記載します。最新の情報 (とか正式な方法) についてはオフィシャルのサイトを確認してください。 あくまでも、事例紹介ということで参考までに。

Swift の環境作成

まず swift-4.1.2-RELEASE-ubuntu16.04.tar.gzswift-4.1.2-RELEASE-ubuntu16.04.tar.gz.sig をダウンロードします。

次を実行し clang パッケージと libicu-dev パッケージ (Development files for International Components for Unicode パッケージ) をインストールします。

$ sudo apt-get install clang libicu-dev

次に PGP キーを keyring にインポート。

$ wget -q -O - https://swift.org/keys/all-keys.asc | gpg --import -

キーをリフレッシュ。(これで失効リストが更新される)

$ gpg --keyserver hkp://pool.sks-keyservers.net --refresh-keys Swift

アーカイブのベリファイ (検証) を実行。

$ gpg --verify swift-4.1.2-RELEASE-ubuntu16.04.tar.gz.sig
gpg: assuming signed data in `swift-4.1.2-RELEASE-ubuntu16.04.tar.gz'
gpg: Signature made Fri 01 Jun 2018 11:51:59 AM PDT using RSA key ID 71E1B235
gpg: Good signature from "Swift 4.x Release Signing Key <swift-infrastructure@swift.org>"
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg:          There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: 5E4D F843 FB06 5D7F 7E24  FBA2 EF54 30F0 71E1 B235

アーカイブを展開。

$ tar xzf swift-4.1.2-RELEASE-ubuntu16.04.tar.gz

ディレクトリ名を短く書き換え。

$ mv swift-4.1.2-RELEASE-ubuntu16.04 swift-4.1.2

~/.bashrc に次を追加。

export SWIFT_HOME=/home/user1/swift-4.1.2
export PATH=$PATH:$SWIFT_HOME/usr/bin

ターミナルを開きなおして、swift のバージョンを確認。

$ swift --version
Swift version 4.1.2 (swift-4.1.2-RELEASE)
Target: x86_64-unknown-linux-gnu

以上で swift が Ubuntu 16.04 上にインストールできました。

Swift の動作確認

ファイルからコードを読み込み実行する場合は次のように swift コマンドにファイル名を渡します。

$ cat a.swift
print("Hello, world!")
$ swift a.swift
Hello, world!

または swift の REPL で対話的に実行することもできます。

$ swift
Welcome to Swift version 4.1.2 (swift-4.1.2-RELEASE). Type :help for assistance.
  1> var s = "Hello, world!"
s: String = "Hello, world!"
  2> print(s)
Hello, world!
  3> :q

REPL のエスケープシーケンスはコロン : で、終了する時は :q とします。

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